流行する病気

インフルエンザとは

インフルエンザは現在、原因になるウイルスには3種類(A/H3N2、A/H1N1、B型)があり、この3種類のウイルスの形や性質が年々少しずつ変わるので、感染の予防が難しい病気です。感染力が強く家族や保育園や学校他での集団内感染が特徴です。

流行の時期毎冬12月~4月(特に1~2月)に流行します。
潜伏期間2~5日(平均3日)
感染力のある時期発症の24時間前から下記の「出席停止」の期間
出席停止幼稚園生以下:発症後5日経過し、しかも熱の無い日が3日過ぎるまで。
小学生以上:発症後5日経過し、しかも熱の無い日が2日過ぎるまで。

症状

突然に悪寒を伴う38.5度を超える高熱で発症します。かぜの症状(鼻みず・せき・のどの痛み)、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛、嘔吐や下痢などのおなかの症状を伴うことがあります。
高熱は3~5日続き3・4日目から咳、鼻みずが強くなり、通常約1週間で軽快します。

インフルエンザ迅速診断

のどを綿棒でこすった液や鼻汁で検査しますが、5分~20分で結果が出ます。
陽性の時はインフルエンザに間違いありませんが、発熱から早期(特に12時間以内)はインフルエンザでも陽性にならない場合もあります。その時の流行状況や症状を見て、医師がインフルエンザの診断をして、インフルエンザ治療薬を処方する場合があります。

治療

最近はインフルエンザウイルスそのものに対する薬(抗ウイルス剤)もよく使われるようになりました。他に症状をやわらげる薬や、場合によっては抗生剤も使います。高熱のためにぐったりして、水分をとれない時やとてもきつそうな時は解熱剤を使ってもかまいませんが、子どもには安全な解熱剤(成分表にアセトアミノフェンと書いてあるもの、つまりアンヒバ アルピニー カロナール アニルーメ コカール アスペイン アセトアミノフェン アフロギス ナパ ピリナジン ピレチノールなど)だけを使用し、続けて使う場合5・6時間以上は間隔を空け、使いすぎないようにしましょう。

抗ウイルス剤

リレンザ(吸入剤)
A型・B型インフルエンザ両方に有効
副作用・・・喘息のある人では本剤吸入で喘息発作が誘発されることがあります
タミフル(経口剤)
A型・B型いずれにも有効
0歳児に対する安全性は確立されていません(特に新生児)。 ただしインフルエンザによる危険性が上回ると判断され、保護者への説明・合意の下でなら使用してもよいと厚生労働省から通達されています。
イナビル(吸入剤)
A型・B型いずれにも有効
10歳未満は1容器、10歳以上・成人は2容器を1回分として吸入、1回分を初日のみ吸入するだけで有効とされています。
ゾフルーザ(経口剤)
A型・B型いずれにも有効(将来はA型には効きにくくなる可能性が懸念されています)  
1回の内服で有効ですので、薬が苦手なお子さんには大切な薬です。

小児・未成年者がインフルエンザにかかったときの注意

インフルエンザにかかった時は、抗ウイルス剤を使用している、使用していないにかかわらず、異常行動が発現するおそれはありますので、少なくとも最初の2日間はお子さんを一人にしないよう注意してください。
特に一人ですばやく行動ができる10才以上は、外に飛び出さないように、身の回りに危険なものを置かないように注意が必要です。

家庭での看護

家庭では、安静をしっかりとることが大切です。寒くなく、暑すぎないような保温調節が必要です。また室内の湿度は50~60%が理想的です、加湿器や洗濯物の室内干しなどで湿度を上げましょう。万一、お湯やストーブを使う場合は、火事、やけど、一酸化炭素中毒などには充分にご注意ください。
食事は、食欲はなくても当たり前のつもりで、子どもの好きなもので消化の良いものを与え、水分を充分にとれるように心がけて下さい。入浴は、高熱が続く間は控えて、体が汗ばんできたら、お湯をしぼったタオルのあとに乾いたタオルでふいて、サッパリと着替えさせましょう。熱が下がってきて、37.4度以下が24時間以上続いたら、汗を流す程度から入浴を始めてみましょう。

合併症

中耳炎や気管支炎、肺炎の他に、まれに脳症、心筋炎を起こすことがあります。
いつもと違って、「咳が強く、呼吸困難がある」、「けいれんの後に意識障害がある」、「ぐったりして、呼吸困難、顔面蒼白、むくみがある」場合は大至急に医療機関を受診しましょう。

受診時のお願い

咳や熱のある場合に受診される場合は、呼吸が苦しい方や乳児、またマスクをすることが困難な場合を除いて、受診時は口と鼻をおおうように正しくマスクをつけて受診してください。
院内感染を防ぐために大切なことですのでご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。


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