知っておきたいお肌の情報

紫外線のはなし

紫外線とは?

紫外線保険指導・マニュアル2008

太陽の光には、目に見える光(可視光線)のほかに、目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。
紫外線とは地表に届く光の中で、最も波長の短いものです。


紫外線グラフ

UV-C: 大気層(オゾンなど)で吸収され、地表には到達しない。
UV-B: ほとんどは大気層(オゾン層)で吸収されるが、一部は地表へ到達し、皮膚や眼に有害。日焼けを起こしたり、皮膚がんの原因となる。
UV-A: UV-Bほど有害ではないが、長時間浴びた場合の健康影響が懸念される。

※UV-C、UV-B、UV-Aの分け方には、いくつかの定義があります。
※ここでは、気象庁にならって、280〜315nm(ナノメートル)をUV-Bとしています。

紫外線が人体に及ぼす影響

紫外線が増加すると、水上・陸上の生態系や農業生産への影響のほかに、人へのさまざまな悪影響があります。 多くの研究により、紫外線を浴びすぎると人の健康に影響があることが分かってきました。

紫外線の影響
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日常生活に取り入れやすい紫外線対策

  • 1.紫外線の強い時間帯を避けましょう。
  • 2.日陰を利用しましょう。
  • 3.日傘を使い、帽子をかぶりましょう。
  • 4.袖や襟のついた衣服で覆いましょう。
  • 5.サングラスをかけましょう。
  • 6.日焼け止めクリームを上手に使いましょう。

日焼け止めクリームの使い方

日焼け止めクリームの効果や性能(耐水性の有無・紫外線吸収剤の有無・全成分など)や基本的な使い方(塗る量・落とし方など)は、それぞれの商品によって異なります。
記載されている説明をよく読んでから使いましょう。
ここでは、一般的な使い方について示します。

上手な日焼け止めの使い方

  • 紫外線の強い4月(3月)~9月(10月)、午前10時~午後2時は特に注意しましょう。
  • 汗をかいたり、水に入ったりする場合は耐水性のあるサンスクリーン剤を使用しましょう。
  • 塗り忘れがないようにたっぷり塗りましょう(うなじ、胸元、手の甲など)
  • 水に入ったり、汗をかいたり、タオルでぬぐったりした場合はつけなおしましょう。
  • 通常でも2~3時間おきに塗りなおしましょう。
  • 紫外線クリーム・ファンデーション・パウダーと2重3重につける方がよいでしょう。
  • UVAとUVB両方をカットするクリームを使用しましょう。
  • 洗濯物干し・幼稚園の送迎・戸外での遊びの時にも注意しましょう。
  • 鹿児島は紫外線が強いので、冬でもサンスクリーン剤を使用する方がよいでしょう。
  • 普段の生活用(SPF20〜30)と、試合の応援や山登りの時などに使用する(SPF50)2種類のサンスクリーン剤を持っておくと便利です。

サンスクリーン剤の目安

SPF10-20、PA+~++ 庭掃除(短時間)・幼稚園の送り迎え買い物・洗濯物を干す
SPF30、PA++ 短時間のテニス・スポーツ観戦
SPF50、PA+++ 海水浴・山登り・ハイキング・スキー

※SPF、PAについては日本化粧品工業連合会で統一されており、現在ではSPF50+が最高値。
※2013年1月1日より、紫外線A波の防止効果を示すPAに PA++++ (最高値)の表示が追加になりました。
※南国の紫外線の強い地域では、ひとつランクを上げて使用する方法をオススメします。

紫外線についてのQ&A

SPF、PAの意味を教えてください
紫外線にはUV-AとUV-Bがあります。
UV-Aは太陽から届く紫外線のうち95%以上を占め、波長が長く肌の奥まで届きじわじわと老化を加速させる紫外線。
UV-Bは波長は短く量が少ないが、高エネルギーを持ち、表皮部分に強烈なダメージをあたえる危険な紫外線です。
SPFはUV-Bを、PAはUV-Aを防ぐ数値で、SPFは数字が大きいほど、PAは+の数が多いほど、長時間紫外線を防ぐことができます。
日焼け止めクリームは、いつ、どのくらい、どのようにして塗ったらよいでしょうか?
【いつ】
戸外に出る前に塗りましょう。
【どのくらい】
塗る量は、顔では手のひらに取る場合、一円玉を置いたくらいの面積が埋まるようにして(一回で取れる量はおよそ12㎠に塗る量になります)、2回塗ります。
【どのように】
手のひらに取った量を顔の数箇所に分けて置き、そこから伸ばしていきます。また腕や背中でも同様に数箇所において伸ばしてください。
最初に何箇所かに分けて皮膚の上に置くことによって塗り忘れや塗りむらを避けることが出来ます。また太陽光にさらされやすい所(鼻の頭、肩、背中の上部など)は念入りに塗ります。
日焼け止めクリームは、なぜ2、3時間おきに塗り直さなくてはいけないのでしょうか?
日焼け止めクリームは皮膚の上にあってはじめて効果を発揮します。いったん塗った日焼け止め化粧品もそのあと手や衣類に触れることによって、あるいは汗をかいたりそれをタオルやハンカチで拭いたりすることによっても落ちてしまいます。
落ちたと思ったときにすぐに重ね塗りするか、そうでなければ、2、3時間おきに塗り直し(重ね塗り)することをお奨めします。
日焼け止めクリームは、どのように落としたらよいでしょうか?
毎晩一日の汚れを落とすように、日焼け止めクリームも落としましょう。
通常の日焼け止めクリームは石けんやその他の洗浄料で落とす事が出来ます。
しかし、耐水性の高い日焼け止めクリームを使った場合は、多くの場合説明文に「専用のクレンジングで落としてください」と明記されています。専用のクレンジングが最適ですが、なければメーキャップ化粧品を落とすメーク落とし(メーククレンジングオイルなど)を使って、溶かし出すようにやさしく洗ってください。
子どもには何歳から使用できますか?
また、気を付けることがあれば教えて下さい。
子供が自分自身で歩けるようになったら使用できます。
それまでは直射日光下に出さないようにするのが大切です。
●日常生活で使用する場合:SPF10 ~20
※紫外線散乱剤のみ配合製品
●レジャーなど特別な場合:SPF30以上
※耐水性のあるもの(紫外線散乱剤にこだわらない ) といっても、子どもには健康な身体・精神の発達には戸外での生活も不可欠です。紫外線量を減らす工夫が大切です。

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